2011年12月31日

2011年も終わります

本年も、ご利用いただきまして、有難うございました。
今年は国内外的にも、また、私個人的にも多難な1年でした。そんななかで、なでしこジャパンなど明るいニュースもありましたね。私は孤独な環境で落ち込むことも多かったですが、事情をご存知のお客さまから暖かいお言葉をいただいたり、ご近所で新たにお客さまになっていただける方がおられたりと、やはりお客さまに支えられてきたと思います。重ねて御礼申し上げます。

なお、年末年始の営業につきましては、普段と同じです。料金も変わりございません。お困りの方、お急ぎの方はどうぞお気軽にお声がけ下さいますよう。

来る年が皆様にとって良き1年となりますようお祈りいたしております。そしてまた来年も、変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
posted by 武藤@win-help at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年12月25日

クリスマス-2

キリスト教は一般的には、四大福音書で伝えられています。聖マタイ、聖マルコ、聖ルカ、聖ヨハネがそれぞれ書いたものですが、ヨハネ伝以外はほぼ同じ視点から書かれているので「共観」福音書と呼ばれている、というのは一般によく知られるところです。
ところで日本ではよく「聖書」という呼び方がされていますが、信者のあいだでは「福音書」と呼ぶことが多いようです。ミサでは聖書を台のうえに安置し、まわりをロウソクであかあかと照らし出すということが行われます。これは聖書そのものが神=キリストの言葉=世の光という考えに基づいているからで、この観点からも聖書という日本語くずしの表現ではなく、福音書つまり、福音=世を照らす良き言葉という解釈によっているのでしょう。
ことさらクリスマス音楽が強調されがちですが、教会音楽の歴史もまた古いもので、伴奏も何もない、単旋律のグレゴリオ聖歌はもとより、中世、ルネサンスを経てバッハをはじめとするバロック時代の祝祭音楽はもちろんのこと、近代、現代におよぶまで無数の作品があることは言うまでもありません。しかしながら、ルネサンス以降の時代おいて、高度に発達した和声や対位法の原理を駆使することで、いっさう深い宗教的感動を与えることができる極致と呼べる作品群が圧倒的に多いのが、ほかならぬバロック時代である、ということが、こんにちなお、人気を持ち続けている理由のひとつとも言えるでしょう。

バッハ/教会音楽の魅力をお読みください。
posted by 武藤@win-help at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2011年12月24日

クリスマス

日本やアメリカでは、12/24日を過ぎればクリスマスは終わりといったイメージですが、本場ヨーロッパにおいて、特にプロテスタント・ルター派の教会においては、クリスマス期間というものは前後およそ2ヶ月にわたる長いものでした。
それは通常、降誕当日である12/25を中心に置き、さかのぼること4つ目の日曜、つまり待降節第一日曜から開始され、中心でありクライマックスの12/25をへき頭に盛り上がり、新年(割礼節)および公現節を経て、さらに2月2日の聖母マリア潔めの祝日をもって閉じられます。教会において、各地の音楽監督の役割はこれら祝日において祝祭カンタータを作曲、会衆に披露することでした。
バッハのクリスマス・オラトリオにおける楽曲の配列や福音書のストーリーとのかかわり、さらに初演当初の日程などを検討するならば、当時の様子がよくわかります。それは1734年から35年にかけての時期で、12/25から27日まではそれぞれの礼拝においてクリスマス第一、第二、第三祝日用として作られたクリスマス・オラトリオ第一部から第三部までが対応し、1734年の12月25日から31日までの期間に日曜はなく、明けて35年の1/1は土曜日でした。このためバッハは第四部の次に寓話的内容の第五部を新年第一日曜のために置き、第六部、公現節用のカンタータとのあいだを埋めています。
福音書朗読に代わることとなるテノールの福音史家では多くの場合、皇帝アウグストよりの住民登録勅令より語り始めるケースがもっとも一般的で、マリアの受胎、良き羊飼いたちへの天使による幼子イエスの降誕告知などが歌われていきます。ルカ伝第2章7節「しかしてマリア、男の初児を産み、これを布にくるみて馬槽に伏させたり」をスタートに、また、天より御使いの軍勢降りきたりて・・・など福音書の特に印象深い箇所については協奏フーガなど高度な音楽技法を駆使しています。
なかでもバッハにおける一番の特徴は、歌詞は降誕節のものに置き換わっているものの、全体を貫いているのはパウル・ゲルハルトの「受難コラール」である点でしょう。
posted by 武藤@win-help at 18:42| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽